お金の見える化④「自分の資産を書き出してみよう」

家計簿をつけていると、「今月はこれだけ入ってきて、これだけ出ていった」という流れが見えてきます。

これは会社でいえば PL(損益計算書) をつくったのと同じこと。

でも、流れだけ見ても「お金の全体像」はつかみきれません。

次のステップは、自分のお金の「ストック」=たまり具合を見える化することです。


会社でいうところの BS(バランスシート) にあたります。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、やることはとてもシンプル。

「自分はいま、どれくらい資産を持っていて、どれくらい負債を抱えているか」を確認するだけです。

① 資産を書き出す

まずは、自分の持っているもの(=資産)をすべて書き出してみます。

例として、こんなふうに並べてみましょう。

  • 銀行預金:300万円
  • 現金:5万円
  • 株式・投資信託:150万円
  • 保険の解約返戻金:50万円

この場合、合計すると資産は 505万円になります。

② 負債を書き出す

次に、将来支払う必要のあるもの(=負債)を整理します。

  • 奨学金残高:200万円
  • 車のローン:50万円
  • クレジットカード未払い:10万円

この場合、合計すると、負債は 260万円になります。

③ 純資産を計算する

最後にシンプルな計算をします。

資産 505万円(①) − 負債 260万円(②) = 純資産 245万円(③)

この「純資産」という数字が、あなたのお金の健康状態を示してくれます。

お金の健康診断という考え方

純資産がプラスなら「とりあえず今の暮らしは大丈夫だな」と安心できますし、もしマイナスなら「借金や支出を少し見直そう」というサインになります。

つまり、資産と負債を棚卸しすることは、自分にとっての「お金の健康診断」なんです。

会社が決算をして経営状態を確認するように、私たちもお金をチェックしてあげることが大切です。

どのくらいの頻度でやればいい?

「毎月やるの?」と思うかもしれませんが、そこまで頻繁じゃなくて大丈夫です。

おすすめは 年に1回

お正月や誕生日など、区切りのいい日に「資産と負債を書き出して純資産を確認する」という習慣にすると続けやすいですよ。

  • 毎月:PL(家計簿)でお金の流れを把握
  • 年1回:BS(資産の棚卸し)で全体像を確認

このセットが揃うと、お金の見える化はぐっと完成度が上がります。

やってみると意外と楽しい

「ちょっと面倒そう…」と思うかもしれませんが、実際にやってみると意外と楽しいものです。

  • 去年より純資産が増えているのに気づいて嬉しくなる
  • 負債が増えすぎていると早めに修正できる

数字を整えるだけでなく、暮らしに安心感をプラスしてくれる。

それが資産の棚卸し=お金の健康診断の良さです。

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