時間の見える化②で「可処分時間」という考え方を書きました。
ただ、人によって時間の使い方は違うはず。
ここでは、一緒にあなたの時間の使い方を見える化してみましょう。
これは、坂口恭平さんの本『生き延びるための事務』でも紹介されていた方法です。
やってみると意外と楽しいので、ぜひ試してみてください。
◆書くものを準備する
方法はとてもシンプルです。必要なのはノートやiPadとペンだけ。
コピー用紙でも全然OKです。とにかく「書けるもの」を手元に用意してください。
◆あなたの現在の1日は?
同じ1日なんて存在しませんが、「だいたい決まっている行動の流れ」はあるはずです。
朝起きる時間や、通勤、食事、寝る時間など、大まかに振り返ってノートに【時間】と【行動】を書き出してみましょう。
6:30‐7:00 起床・朝の身支度
7:00‐7:20 犬の散歩
7:20‐7:40 朝食
平日と休日では過ごし方が違うと思うので、できれば2パターン作ってみるのがおすすめです。
細かさも10分単位からでなくても大丈夫。まずは1時間ごとにざっくり書き出すくらいの気持ちで取り組んでみましょう。
◆不明な時間帯も、とりあえず埋めてみる
意外と難しいのが「なんとなく過ごしている時間」。
たとえば夕食後。携帯をいじったり、YouTubeを見たり、テレビをつけたり…。特定の行動をしているわけではないけれど、なんとなく流れていく時間がありますよね。
その場合は「20:00‐21:30 携帯・YouTube・テレビ…」と、思いつくままに書き出してみてください。
「だらだら」でもOKです。大切なのは正確さではなく「現状を知ること」。
むしろ、こうした“空白っぽい時間”こそが、あとで大きな発見につながることがあります。
◆「必要な時間」と「可処分時間」を計算してみる
書き出したリストを見ながら「これは生活に必要な時間だな」と思うものに★マークをつけていきましょう。睡眠や食事、仕事などです。
次にその合計時間を出してみます。そして、24時間から差し引いた残りが、あなたの「可処分時間」になります。
つまり「自由に使える時間」が数字として見えてくるのです。
◆円グラフにも直してみる
さらに一歩進めるなら、24時間を1つの円としてグラフ化してみましょう。
睡眠、仕事、食事、家事、自由時間…と色分けしてみると、どこに時間を取られているのかがひと目でわかります。
紙に手書きの円を描いて分けてもいいですし、アプリやエクセルで作ってみてもOK。
数字だけで見るより、ずっと実感が湧きますよ。
◆現状の把握が、時間を生み出すための第一歩
まずは自分の1日を書き出して、グラフにして、今の時間の使い方を「見える化」する。
そうすることで、これまでぼんやりとしか捉えていなかった自分の1日の姿が、はっきりと浮かび上がってきます。
現状を把握することこそ、時間を生み出すための第一歩。
そして、理想の未来の1日をつくるための出発点になります。
次回は「未来の時間の使い方」と比較しながら、その効果を実感していきましょう。
・あなたの1日を【時間+行動】で書き出してみよう
・「必要な時間」と「可処分時間」を分けて、自分の時間を見える化してみよう
・現状の把握が、時間を生み出すための第一歩
・とりあえず、現在の時間の使い方をノートに書き出してみよう