お金の見える化③「見える化は、振り返りで定着する」

1か月、固定費も変動費も含めた家計簿をつけ終えると、

手元には“お金の流れがひと目でわかる一覧表”が残ります。

正直、まずはここまで記録できただけでも大きな前進です。

ですが、一番の効果は「家計簿をつけ終わった後」にあります。

つまり、いちばん大事なのは——

つけ終わった家計簿にどう向き合うか、ということ。

振り返るポイントは以下の通りです。

1. 月末に、”ちょっと俯瞰した目線”で見てみる

Excelやノートにまとまった数字を、少し距離をおいて眺めてみます。

たとえば、こんな視点です。

 ・固定費全体と変動費全体で、いくら使ってる?

 ・どのカテゴリの支出が一番多かった?

 ・思ったより少なかった項目はどれ?

こうやって数字を“俯瞰”してみると、

自分でも気づいてなかった「お金の使い方のクセ」が、じわじわと浮かび上がってきます。

2. カテゴリを横断して見てみる

また、次におすすめなのは、カテゴリをまたいで集計してみる方法。

たとえば「食費系」をひとまとめにして、

自炊費+外食費+コーヒー代+ドリンク代…と足してみる。

すると、全体では普通の金額でも——

 ・「外食の比率、思ったより高いな」

 ・「ドリンク代、ちょっと削れるかも」

といった、“中身のバランス”に気づくこともできます。

3. 気づきを次の1か月へ活かす

この振り返りで得た気づきは、すぐ次の1か月に活かします。

 ・「この項目は高かったから意識して抑えてみよう」

 ・「このカテゴリにはもうちょっと使ってもいいな」

そして、まだ最初は1か月だけの記録ですが、

これを続けていくと、

前月・前々月との比較で月ごとの変化に気づけたり、

さらに3か月・半年・1年と継続することで

季節ごとの出費傾向や、年単位での支出比較までできるようになります。

たとえば——

 ・自炊費は前年に比べて増えたな、とか

 ・冬は毎年交際費が増える傾向があるな、とか

こういう傾向が見えてくると、徐々に暮らしに合わせた予算配分もしやすくなります。

◆「振り返る習慣」が暮らしを整える

もちろん、まずは記録するだけでも素晴らしいことです。

でも、せっかく時間をかけてつけた家計簿だからこそ、

ちょっと立ち止まって見返す時間”をつくってみてほしい。

振り返って気づく → 次の1か月に活かす

このサイクルを回していくと、家計簿はただの記録から

「暮らしを整える習慣」に変わっていきます。

まとめ
  • 家計簿は「つけ終わったあと」が本番
  • 俯瞰して見てみると、自分のお金の使い方のクセが見えてくる
  • 「気付き」を次の1か月に活かせると、暮らしが整っていく

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP