1日は本当に24時間?
私たちは普段、当たり前のように「1日は24時間」と考えています。
そして、これ自体は事実です。
けれど、本当にそうでしょうか?
たとえば、受験生が「今日から1日24時間ずっと勉強する!」と意気込んでも、それは現実的ではありません。
途中でごはんも食べるし、トイレにも行きます。眠気だって襲ってくるでしょう。
YouTubeが好きだからといって24時間見続けることも、まず無理です。
つまり、24時間すべてを自由に使えるわけではないのです。
そこで考えてみたいのが「可処分時間」――本当に自由に使える時間です。
生きていくために必要な時間
では、どれくらいの時間が「必ず必要」なのでしょうか。僕の場合を例に考えてみます。
- 睡眠:7〜8時間(短時間睡眠はどうしても無理なタイプ)
- 食事:1時間30分(朝20分、昼30分、夜40分。調理時間は別。)
- 仕事:10時間(勤務8時間+通勤往復2時間)
- トイレ:30分(1回3分× 8〜10回)
- お風呂:30分
合計するとどれくらいでしょうか?
これだけでなんと「20時間30分」が消えてしまいます。
自由な時間は1日3.5時間しかない
24時間から20時間30分を引くと、残るのは3時間30分。
つまり、1日のうち本当に自由に使えるのは、わずか3.5時間程度しかないのです。
しかもここから、料理や洗濯、掃除、ごみ捨てなど、日常生活に欠かせない家事を1時間ほど差し引くとすれば、残りはわずか2時間30分。
スマホをいじったり、テレビやYouTubeを見たり、友達と飲みに行ったり――。私たちはこの短い時間の中でやりたいことをやりくりしているのです。
1週間だと約1.5日分
ちなみに、これは平日の場合です。
休日の場合は仕事の10時間分が浮くため、1週間で計算すると次のようになります。
- 平日:2時間30分 × 5日 = 12時間30分
- 休日:2時間30分 × 2日 + 10時間 × 2日 = 25時間
合計すると37時間30分。つまり、1週間に自由に使える時間は「約1.5日分」しかありません。
人生は短い
僕はノートに1日の時間の使い方を書き出してみて、この「自由時間の少なさ」に本当に驚きました。
1日は短い。1週間も短い。
ということは、その先の1か月、1年、人生もまた驚くほど短い。
そう考えると、時間の重みを実感せずにはいられませんでした。
可処分時間を見える化してみる
「1日は24時間」という常識で考えるのではなく、
自分が自由に使える「可処分時間」でとらえてみる。
その視点に切り替えるだけで、時間の大切さや1日の短さがぐっとリアルに見えてきます。
あなたも一度、ぜひノートやiPadに自分の1日のスケジュールを書き出してみてください。
きっと、残された時間の少なさにハッとするはずです。
・あなたの1日をノートやiPadに書き出してみよう
・「1日は24時間」・・・ではない。
・「可処分時間」で1日を考えると、1日は約3.5時間
・「可処分時間」で1週間を考えると、1週間は約1.5日